お知らせ

まもろう!島根の県木クロマツ「マツ保全研修会」を開催しました

2017年03月26日更新


まもろう!島根の県木クロマツ「マツ保全研修会」

平成29年2月2日(木) 13:00~17:00

出雲文化伝承館 縁結び交流館 島根県出雲市浜町520番地



島根県の県木はクロマツで、防風林などとして東西に長い海岸に植林され、県民の豊かな生活に寄与してきた。海岸の防風林や、屋敷を防風林で囲った築地松、多くの民家に植栽されている庭松は、島根県の郷土景観に無くてはならないものです。

しかし、近年松くい虫による被害や、庭松の葉枯れ病などの多発で、マツに関する県民の思いも変わりつつあり、本研修会によってマツへの関心を深め保全に対する技術の伝承を行う目的で開催しました。

本研修会は日本樹木医会島根県支部が主催で行い、行政 16名、公園指定管理者 2名、樹木医13名、造園業43名、大学、学生3名、建設コンサルタント1名、一般10名の88名の参加者があった。また、樹木医CPDや造園CPDの認定研修会となりました。

座学では一般社団法人 日本樹木医会島根県支部支部長 佐藤 仁志 氏から

マツの特性と樹勢回復のポイントについての講演の後、島根県中山間地域研究センター 主任研究員 陶山大志 氏から島根県におけるマツの病虫害とその対策について、一般社団法人 日本樹木医会島根県支部 槙野 浩二朗 から施工事例を中心にマツの樹勢回復手法について講演を行いました。

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野外実習では講演会場となった出雲文化伝承館庭園でマツの病害判定実習を行った後、近接する島根県立浜山公園に移動して木炭と菌根菌によるマツ樹勢回復の現場検証、樹勢回復実習を行いました。。

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今回の研修会で、クロマツの基本的な性質や役割、島根県で発生している病害虫対策、樹勢を回復させための手法など、当会がこれまで養ってきた技術等を紹介すると共に、末永くマツを保全していくための手法を共に考えていくための良いきっかけになったと思われます。